授業の渚 nnge -03-1


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 昔は、量に関心がありました。お肉が二つ並んでいたら、絶対に大きい方をとるというような生活をしていました。今でもそういう人がいるかもしれませんが。
 今は大体の場合、大きさよりも好みや品質で選びます。つまり、量よりも制御の方に関心がむいているということです。
 食べる人が、自分が何のために食べるのかということ考えて、食べ方を制御しているということです。

 昔の勉強は、「全教科、全部を、全力で頑張れ」というような勉強でした。(言っている方は気が楽ですが)
 今の勉強は、どうでしょうか。「勉強はほどほどにして、一芸入試で頑張ろう」という人も増えています。
 社会は、変化してきています。量の問題ではなく質の問題で、自分の個性を生かして世の中を渡っていくという人が増えているのです

 では、漫画を見ていましょう。
 昔の食べ方は、「山盛りなら嬉しい。わあい」という食べ方でした。
 今の食べ方は、こうです。「国産で、有機肥料で、コシヒカリでなきゃ」。
 昔の勉強は、要するにたくさん詰め込みました。
 今の勉強はこういう形です。「あなただけに特別なこれね」(何だかチョコレートみたいですが)。
 つまり個性を生かして勉強するということです。

 原因一番は、これまでの量の不足の意識がまだ残っているということです。
「いつ食糧危機が来てもいいように、今太っておくの」と食べている人もいるでしょう。
 原因二番は、競争が量的に行われてきたことです。
「この核兵器、地球を5回壊せるんだ」「こっちを10回だもんね」(1回でおしまいだって)。
 つまり、相手が量的に対応すると、こちらも負けずに量的に考えてしまうということです。
 自然科学実例は、昔の恐竜です。恐竜同どうしは大きくなることによって生存競争をしていました。そのため、制御の問題ではなく、量の問題だけに関心が行ってしまったので、滅びたのではないかと言われています。